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患者を“笑顔”にする接遇が繁盛の秘密


【アクア鍼灸接骨院 代表 宮田真由子氏】

創業年月 2009年4月 事業内容 鍼灸接骨院
創業資金 3,000万円(うち公庫借入2,000万円) 従業者数 8人
TEL 052-848-6516

事業概要

私は、名古屋市瑞穂区でアクア鍼灸接骨院を経営しています。当院は幹線道路沿いのビルの1階で広さは34坪、マッサージや電気治療を行う治療台を7台設置しています。治療台が1、2台しかなく長時間患者さんを待たせてしまう鍼灸院が多いなか、お待たせしないように治療台を多く設けています。 私は、あんまマッサージ指圧師、鍼師、灸師、柔道整復師の資格を持っています。また、酸素カプセルを取り入れた幅広い治療が可能です。治療方法を組み合わせ、アレルギー症状の改善や、ダイエットのサポートも手がけています。近々、寝たきりの患者さんのために、往診も始める予定です。

創業の経緯

専門学校を卒業後、プロスポーツ選手がよく利用する有名な鍼灸マッサージ院で修行しました。いずれ独立しようと修業をしていましたが、昨年あたりから名古屋市内に鍼師や灸師、柔道整復師などの専門学校が増え始めたのです。「競争に打ち勝つには多くの卒業生が出る前に創業して基盤を固める必要がある」と考えました。修業を始めてちょうど10年目という区切りもあって創業を決断しました。 以前、会社を経営していた友人や勤務先で知り合った医院の創業を数多く手がけているレセプトコンピュータ会社の営業担当者らのアドバイスを受け、創業準備を始めました。 まずは立地探しからスタート。勤務時代の経験から患者さんの多くは高齢者と知っていたので、名古屋市内で高齢者が最も多く住むエリアを探し、瑞穂区白砂町にターゲットを絞り場所を選びました。半径500m以内には4軒の鍼灸接骨院がありましたが、どこも自分が考えている運営方法とは違っており、競争しても負けることはないと判断しました。

融資申し込みの経緯

事業計画を作成し、中小企業基盤整備機構でチェックしてもらいました。計画を実行するには設備を充実させる必要があり、少なくとも3,000万円は必要であることがわかりました。 自己資金を1,000万円準備しましたが、不足の2,000万円は借入する必要がありました。中小企業基盤整備機構から日本政策金融公庫 国民生活事業の「女性、若者/シニア起業家資金」という融資制度を教えてもらい、2,000万円の融資を受けました。同制度は、女性または30歳未満か55歳以上の方が対象になる融資制度で、設備資金の場合は一般の融資よりも金利が低くなります。 女性は結婚や出産など大きなライフイベントがあり、創業に踏み切るには男性よりも勇気が必要だと思います。このような、女性の創業者にとって有利な制度があると、「思い切ってやってみよう」という励みにつながると思います。

融資をめぐるエピソード

いろいろ調査をしたうえで、事業計画では来院患者数を1日40人と計算しました。公庫の担当者に事業計画を説明した時、「40人来なかったらどうする?」「40人に来てもらうために何をする?」と質問されました。そこで、前々から考えていた「プレオープンイベント」を説明しました。これは、「開業前の3日間は無料で当院の設備や治療を試すことができる」というものです。設備を見せるだけの内覧会的なものが一般的ですが、私は他院とは技術や設備が違うという自信があったので、試してもらえれば”固定客”になると考えていました。この考えを十分説明し、公庫の担当者に理解してもらいました。 実際のプレオープンには約100人が来院し、そのうち80人が固定客となりました。私の考えは正しかったようです。 事業計画を作成することには、調子がいい時ばかりでなく悪い時のことも想定し、悪くなったときにどう手を打つかをあらかじめ考えておくという意味もあると思います。私は公庫から融資を受ける際にその説明を求められ、経営者として、とてもいい経験となりました。

ビジネスの現状と展望

創業以来、業績はほぼ計画どおりに推移しています。患者さん(カルテ)の数は約500人にのぼり、その多くが固定客となっています。その最大の要因は当院の接遇と運営方法にあると考えています。 当院のモットーは、「患者さんを笑顔で帰す」ことです。当院の患者さんはお年寄りの方が多く、皆さん、痛みに悩んで来院されます。”病は気から”といわれるとおり、気持ちを明るくすることが大切で、スタッフは、患者さんに頻繁に声をかけ、できるだけ明るい雰囲気をつくるように心がけています。 また、ロビーにコーヒーやお茶を用意し、治療後に患者さん同士がおしゃべりを楽しめる交流の場にしています。「ここに来ておしゃべりするだけで治る」という患者さんもいて、宣伝をしなくても患者さんが知人に当院を紹介してくれています。 こうした取組みが新規の患者さんや固定客を生み出していると思います。 今後の目標は、スタッフを育て、分院を出すことです。その際には、資金面でまた公庫のお世話になりたいと思います。そうしてどんどん発展させていきたいと考えています。

これから創業を目指す人へのメッセージ

私が創業を決めた時期は、リーマン・ショックで大不況に陥るさなかでした。普通ならば創業なんて考えられないタイミングかもしれません。けれども、私は「これ以上悪くなることはない。こんな時に成功できたら、何があってもやっていける。今がんばろう。」と考えました。不況などマイナスのことでも、考えようでプラスの力にすることができると思います。 創業のチャンスは、そうそうあるものではないと思います。つかめそうなチャンスがあったら思い切って勝負に出ることも時には必要だと思うのです。

日本政策金融公庫 国民生活事業 担当者への質問

 融資を決めたポイントは何ですか?

夢を実現したいという意欲に満ち溢れていたのが印象的でした。創業に向け、技術・経験とも十分に積んでおり、自己資金の準備もありました。接骨院は女性経営者が少ないうえ、女性であることを活かした事業計画であり、事業として成り立つと判断しました。

日本政策金融公庫 国民生活事業を活用する方法を具体的に教えてください。

日本政策金融公庫 国民生活事業では、全国152ヵ所にある支店、15ヵ所にある創業支援センターで創業される方向けに、事業計画の立て方や融資に関するご相談を承っています。宮田様のようにお勤めをしながら創業の準備をされている方にもご活用いただける予約制の夜間相談を行っています。また、東京、名古屋、大阪にあるビジネスサポートプラザでは夜間、土曜・日曜相談も行っています。詳しくはホームページをご覧下さい。

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