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地元密着!! 「御用聞き」が地域をつなぐ


【NPO法人 あなたの街の「三河や」さん 理事長 北村佳子】

創業年月 2004年12月 事業内容 高齢者や障害者などの生活サポートサービス、ベーカリーカフェ
利用した融資制度 新事業活動促進資金 500万円 (2009年) 理事 3人
URL http://www.mikawaya.sakura.ne.jp/

事業概要

NPO法人あなたの街の「三河や」さんは、高齢者や障害者、入院患者など、生活弱者の方々を対象とした日常生活のサポート事業を行っています。 介護保険による高齢者の訪問介護、障害者自立支援法に基づく居宅介護のほか、それだけでは補いきれない生活全般の「御用聞き」も請け負っています。 例えば「定期巡回サービス」では、年会費500円と月会費3,000円で、自宅を週2回、30分訪問し、ゴミ出しや買い物代行などをします。そのほか「生活支援サービス」として、1時間1,500円から庭掃除や窓ふき、外出の付き添い、電話による安否確認など、求められることはできる限り対応しています。 また、お客さまの中には話し相手のいない方が多いので、こちらから訪問するばかりでなく外に出てもらい、気軽に交流できる場としてのベーカリーカフェ「おいしいパン屋さん」を2009年にオープンしました。 誰もが地域で安心して明るく暮らせるよう、家の中にこもる「独り」ではなく、「独りから一人へ、そして二人へ…」を目指しています。

創業の経緯

私は39歳で4人の子どもを抱えて離婚。昼はカメラ工場、夜は飲食店で働くなどして生活を支えていましたが、あるときカメラ工場でリストラに遭いました。そのとき、シングルマザーであればホームヘルパーの資格取得講座を無料で受講できる制度を知り、その制度を利用してヘルパー2級の資格を取得しました。 ヘルパーの仕事をしながら、精神的な病のせいで部屋の中がゴミ屋敷と化している方など、様々なケースを見て、介護保険制度内の限られた仕事以外はお手伝いできないことに、もどかしさを感じていました。 また、雇われている立場ではできることに限界があると考え、みやぎ産業振興機構の起業家塾を受講しました。そこでパソコンの使い方から事業計画書の書き方などを一から学んで、2004年の「みやぎ元気起業家コンテスト」に応募し、3位を受賞することができました。これを機に、看護師の母とヘルパーさんとの3人で高齢者の地域巡回サービス事業をスタートさせたのです。

融資申し込みの経緯

「みやぎ元気起業家コンテスト」では、賞金10万円をいただきましたが、NPO法人化の準備で消えてしまいました。生活を切り詰めていたものの余裕資金はなく、当座の人件費などの運転資金を調達するために融資を受けることにしました。 ところが、周囲の方々に相談したところ、NPO法人は融資制度の対象外であると言われたのです。実績も保証人もないため、事業に対する熱意を伝えようと作文を書いて融資をお願いし、山形県の殖産銀行(現・きらやか銀行)から200万円、労働金庫から200万円をなんとか借りることができました。 その後、紹介やクチコミ、区の生活保護課にチラシを置いてもらうなどの地道な活動が少しずつ身を結ぶようになりました。仕事が増え、スタッフも増員する中、パン工場を持つ障害者の就労移行支援事業所にいる障害者の人たちにも草取りなどの仕事を手伝ってもらうようになりました。この事業所の代表者と一緒に、パン工場を移転させて生活弱者の人たちが集まるサロンを併設したベーカリーカフェをつくる決心をしました。 さっそく店舗物件を確保したものの、店舗の改装が必要であり工事代を調達しなければなりませんでした。

融資をめぐるエピソード

工事代をどのように調達するべきか悩んでいたところ、知人から「日本政策金融公庫 国民生活事業からはNPO法人も融資を受けられる」という話を聞きました。早速、日本政策金融公庫のWebサイトから融資を申し込みました。 すでに事業を行っていた私のケースは「第二創業」にあたり、「新事業活動促進資金」が利用できると融資の担当者から聞きました。「月々10万円程度の返済金での融資をお願いしたい」と相談し、500万円の融資を申し込み、希望どおり融資を受けることができました。 サポート事業が軌道に乗ってきていることを実績として決算書で示せたことや、いろんな人に相談し実現可能性の高い事業計画書が提出できたこと、日本財団からの助成金が決まっていたことなどが信用につながったのだと思います。

ビジネスの現状と展望

利用者は増えていますが、事業収入の柱は訪問介護や居宅介護です。本来提供したかったサポートサービス「御用聞き」は事業の柱になりにくいことがジレンマであり、今後の課題でもあります。 ベーカリーカフェにも、これからもっと人が集まるようにしなくてはと企画を練っています。 また、脳卒中の後遺症に悩む患者さんのための「CIセラピー」というリハビリライセンスを持つ仲間を理事に加えたので、こちらも事業のひとつにしていきたいと考えています。 事業以外でも、2カ月に一度ずつ、井戸端会議や交流会などのイベントを実施しながら、商店街、福祉団体、行政機関などの地域ネットワークを構築しています。 2009年夏には、地域住民が8,000人も集まるお祭りを主催し、地元の方々に私たちの活動が認められてきました。このような活動を通じて確実に輪が広がっていることを実感しています。

これから創業を目指す人へのメッセージ

最初につくった事業計画を見返してみると、大勢の見込み利用者数と利用時間を掛けた金額をそのまま書いた、恥ずかしいくらいの素人計画書でした。これでは融資なんて無理だと今ならわかります。 いろんな人に相談をして、実現性のある事業計画にすることが大事だと思います。 私の場合、幸いたくさんの仲間が力になってくれました。特に大手企業を定年退職した地域の団塊世代の男性陣が、私のやりたいことをビジネスとして成り立つ仕組みに落とし込んでくれたことは、とても大きかったと思います。 また、融資を受けることだけではなく、返済のこともきちんと考えておかないといけません。備品などはできるだけタダで調達して初期費用を抑えたほうがいいと思います。事務所にあるパーテーションやデスク、椅子などは、すべて移転するオフィスビルからタダでもらったもので済ませました。 「買うなら借りろ、借りるならもらえ、もらうなら拾え」と起業講座で教わったのですが、私はそれを実行しています。

日本政策金融公庫 国民生活事業 担当者への質問

 融資を決めたポイントは何ですか?

創業当初の事業は、訪問介護を軸に軌道に乗りつつありました。第二の事業として始めるベーカリーカフェは、身障者の自立支援や地域の活性化を図るもので社会貢献性が高いうえ、新たな事業の柱を築くことで、経営を安定化でき、返済力が見込めると判断しました。

日本政策金融公庫 国民生活事業を活用する方法を具体的に教えてください。

日本政策金融公庫 国民生活事業の融資制度は、株式会社だけでなく個人事業主の方やNPO法人など多くの方が対象となっています。あなたの街の「三河や」さん様がご利用された「新事業活動促進資金」は、経営多角化や事業転換を行う方を支援する融資制度です。第二の創業として新たな事業展開をお考えの方に、有利な金利でご利用いただけます。創業・第二創業の事業計画のご相談や「新事業活動促進資金」についてのお申込やご相談は、全国152ヵ所にある支店の創業サポートデスクや15ヵ所の創業支援センターをご活用ください。

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