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看護や介護の現場でスタッフが喜ぶオリジナル商品を届けたい


【株式会社グリフ 代表取締役社長 荒井孝正氏】 (東京都中央区)

創業年月 2009年2月 事業内容 病院、介護施設、在宅介護向け寝具類、衣類、タオルなどのリネン製品の企画・製造・販売
資本金 800万円 利用した融資制度 新創業融資制度500万円(2009年)、新規開業資金(フォローアップ関連)600万円(2010年)
従業員数 3人 TEL 03-6661-1363

事業概要

当社は病院や介護施設、ホテルなどのベッド周りで使われる、シーツやふとん、枕、枕カバーなどの寝具類、寝巻きや作業着などの衣類、タオルなど、いわゆる「リネン」と呼ばれる繊維製品の企画、製造、販売を手がけています。 主力商品は、当社が開発した「イージープラス」というボックス型のシーツで、伸縮性に富むニットを使用しています。マットレスやふとんの角に引っ掛けるだけで簡単に素早くベッドメイキングでき、多少サイズが異なるマットレスやふとんでも使用できることが特長です。こうしたオリジナル商品で、ベッドメイキングにかかわるスタッフの作業負担を軽減し、病院や介護施設の業務の効率化に貢献できているのではないかと自負しています。

創業の経緯

創業前は、同業の会社に17年間勤務していました。この業界は競合が激しく、会社が生き残っていくためには、ユーザーの利便性を向上させる商品を開発するべきと考え、会社に提言していました。しかし、会社は収益を優先し、汎用性が高い売れ筋の商品しか扱おうとはしませんでした。それならば自分が手がけようと考え、独立することにしたのです。

融資申し込みの経緯

資本金の800万円は、創業メンバー3人で出し合いました。そして、月商1,000万円を当面の目標に掲げ、そのための商品開発や仕入れ、当座の運転資金として3,000万円程度必要になると試算し、不足分を借り入れることにしました。 借入先として、まず、以前から知っていて、また同業の先輩からも薦められた日本政策金融公庫を考えました。融資制度を調べたところ、無担保・無保証人で借りられる「新創業融資制度」があると知り、早速申し込むことにしました。

融資をめぐるエピソード

事業を興すのは初めてのことでしたが、この業界で17年間仕事をしてきて、市場や商品については一通り把握できていたので、創業計画書は全て自分で作成しました。 公庫の審査担当者との面談では、創業計画書をもとに事業目的や資金使途について一生懸命説明しました。当社は、自社工場は持たず、他社で委託製造しているため、非常に利幅が薄くなります。そのため、運転資金として必要となる資金額が大きくなることを、何とか理解してもらおうと説明を尽くしました。 結果的に、500万円の融資を受けることができ、まだ実績も挙げていない段階で支援してもらえたことをありがたいと思いました。併せて、他の金融機関からも信用保証協会の保証付きで借り入れをし、創業資金を準備することができました。 1年後の2010年5月、追加の運転資金を公庫に相談したところ、同年4月からスタートしたばかりの「新規開業資金(フォローアップ関連)」という融資制度を案内してもらいました。3年以内に社員を採用して事業拡大を図る事業者向けの融資制度で、金利が優遇され、さらに向こう3年間財務や経営上の課題についての分析やアドバイスを受けることができるというものです。従業員を増やして事業を拡大させていこうと考えていた私にとって、非常にありがたい制度だと感じました。 創業時に借入した500万円については、順調に返済をしていました。追加で600万円を申し込んだところ、スムーズに借り入れることができました。創業1年目は赤字決算でしたが、2年目は売り上げ倍増のペースで推移していたので、信用力が増したのだと思います。

ビジネスの現状と展望

2期目の売上は前期比約250%と大きく伸ばすことができ、単年度で黒字を果たせました。3期目は累積欠損を一掃することを目標に取り組んでいきます。そして、4期目には従業員を増やし、さらなる事業拡大を図っていく予定です。 そのためには、直接のお客さまであるリネンサプライ会社と、その先のエンドユーザーである病院や介護施設などのスタッフ、そしてもっと先にいる患者さんなど多くの人に喜んでもらえる商品やサービスを開発し、お届けするしかないと認識しています。そして、お客さま、ひいては社会に貢献できる会社にしていきたいと考えています。

これから創業を目指す人へのメッセージ

公庫に初めて融資を申し込んだ際には、一生懸命説明して何とか事業計画を理解してもらうことができました。事業に対する理解や認識が浅ければ融資を受けられなかったかもしれません。創業という夢を叶えるには、事業や業界に対する理解を深めたうえで、他の人にも理解してもらえるような事業計画を立てる必要があると思います。

日本政策金融公庫 国民生活事業 担当者への質問

 融資を決めたポイントは何ですか?

お客さまへより良い商品を届けたいという熱い思いのもと、徐々に取引先を開拓して営業基盤を築き、売上を伸ばしていらっしゃいました。資金力が必要な業態であり、「新規開業資金(フォローアップ関連)」をご利用いただくことで、更なる事業の拡大が見込めると判断しました。

日本政策金融公庫 国民生活事業を活用する方法を具体的に教えて下さい。

事業計画を立てるうえで、第三者に見てもらうことは大変重要です。客観的な立場の人に説明し、アドバイスをもらうことでより分かりやすく説得力のある計画にしていくことができます。日本政策金融公庫では、全国各地で創業相談窓口を設け、活用する方法や事業計画の作成段階からのご相談を承っています。 また、グリフ様にご利用いただきました「新規開業資金(フォローアップ関連)」は、事業開始後おおむね5年以内の方で事業の拡大を図る方を対象とした融資制度です。ご利用にあたっての要件や、利率、ご返済期間などが異なりますので、詳しくは相談窓口へお問い合わせください。