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こだわりのあるサイクルショップを長く続けたい


サイクルショップ 代表 柏田卓也氏

創業年月 2008年12月 事業内容 自転車および自転車パーツの販売、自転車修理、婦人服小売
第二創業資金 650万円 利用した融資制度 新事業活動促進資金 500万円(2011年)
従業員数 2名

事業概要

京都市内の五条大橋の近くで、自転車やパーツの販売・修理を手がけるサイクルショップを経営しています。また、ホームページではパーツの販売を行うネットショップも開いています。店に並べている自転車は40台ほどで、乗り味がしなやかで疲れにくい「クロモリフレーム」のものをメインに揃えています。店内は、女性や若者が入りやすいように白を基調とし、アパレルショップのようなおしゃれな雰囲気を目指しています。

創業の経緯

私の実家は婦人洋服店を営んでいました。子どもの頃から親の商売を間近で見てきたため、就職先は自然と京都市内の洋服店を選びました。数年働いた後、自分の店を持ちたいと考えるようになり、自己資金150万円で婦人洋服店をオープンしました。店は、実家のアドバイスや勤務経験もあったため、すぐに軌道に乗せることができました。しかし、経営していくうちに、「他店には真似できないことをしたい」と考えるようになりました。そこで考えたのが、サイクルショップへの多角化です。 小さい頃から物をいじるのが好きだったこともあり、社会人になってからはバイクのカスタマイズにはまっていました。通勤用に新しいバイクを買おうと思ったのですが、職場まで近かったこともあり外国製の自転車を購入しました。結果的にこのことが第二創業のきっかけとなりました。 斬新なデザインの自転車を自分好みにカスタマイズしていくうちに、自分の店で洋服を買ってくれたお客さまが、おしゃれな自転車に乗って京都市内を走る姿が目に浮かびました。「洋服も自転車も日常的に使うものだからこそ、少し高くても気にいったものを長く使ってほしい」「二つの異なる商品を扱うことで、相乗効果が生まれれば、自分らしい店になる」と考えるようになりました。その思いは日に日に大きくなり、妻に相談したところ、洋服店の経営を協力してくれることになりました。私はサイクルショップ経営に必要な知識を得るため、自転車店で修業をすることにしました。私が手がけたい海外メーカーの自転車を扱うには、「自転車安全整備士」や「自転車技士」の資格も必要でしたので、一生懸命勉強し取得しました。 また、海外メーカーの自転車の販売には、日本の輸入代理店と契約を結ぶ必要がありました。しかし、契約は簡単にはいきませんでした。ブランドイメージを大切にしているメーカーが代理店に対し、「新規販売店がメーカーの商品を扱うのにふさわしい店か」を見極める厳しい審査を義務付けていたのです。私は、経営方針や店の内外装のイメージ図を自作して必死に説明しました。その甲斐あって、無事に契約を結ぶ目途が立ちました。

融資申し込みの経緯

洋服店を創業した後、150万円の資金を貯めましたが、サイクルショップを創業するにはまだ資金が不足していました。そのため、融資を受けようと思ったのですが、初めてのことで何もわかりません。同業者に相談したところ、商工会議所に行くことを勧められました。商工会議所では、事業計画書の作り方を教わりました。最初は底の浅いものしかできませんでしたが、何度か通っているうちに少しずつしっかりしたものができるようになりました。 納得のいく事業計画書ができたところで商工会議所から日本政策金融公庫を紹介してもらい、店の保証金や内装費、初期の仕入資金などの不足分500万円の融資を申し込みました。内装は知人の工務店に頼んで安く請け負ってもらうことができました。

融資をめぐるエピソード

融資の申し込みは初めての経験だったので、「もしダメだったらどうしよう」と試験を受けているような緊張感がありました。しかし、担当者の方が優しく親切に対応してくれたので、徐々に緊張はほどけていきました。 事業計画書については、売上見通しの根拠などを尋ねられました。私は、アルバイトをしていた自転車店の売上実績をベースに、商圏人口を掛け合わせて算出したことなどを具体的に説明しました。その他の計画内容についても理解してもらい、希望通りの融資をしていただきました。

ビジネスの現状と展望

2010年12月、念願のサイクルショップをオープンしました。 婦人洋服店の経験から、売り上げを増やすためには口コミが重要だと感じていました。そこで、ホームページを作成してPRのためにブログを始めました。また、ツイッターでもマメに呟いています。それ以外の宣伝は、周辺へのポスティングぐらいです。チラシの大量配布は、安く売る量販店のイメージが強いので行っていません。 オープン2カ月で25台売れました。来店されるお客さまの多くが、メーカーや日本代理店のホームページにある販売店リストや当社のホームページを見てくださっています。当面、毎月180万円を売り上げの目標にしており、ほぼ計画どおりといった状況です。2年以内には月商500万円を目指しています。 お客さまが順調に増えている中で、来店される近所の人からは「自分が乗れるような普通の自転車も置いてほしい」と言われることもあります。その場合は、国内の自転車メーカーから一般的な自転車を仕入れて販売しますが、店頭には並べません。そこはこだわり抜きたいと思っています。最近では、洋服を買ってくれた人から自転車の問い合わせも入り始めました。将来、洋服と自転車のコラボレーションが実現できるように一歩ずつ進んでいきたいです。

これから創業を目指す人へのメッセージ

お客さまが立て続けに来る日もあれば、パッタリと来ない日もあり、まだまだ浮き沈みは激しいです。なかなか自分の思ったようにいかないと不安にもなりますが、そんな時でも情報収集と発信は怠らず地道にやっていこうと思っています。これから創業を目指す人には、こだわりを持って続けていく覚悟で始めてほしいと思います。私も、長く続けられるようにがんばります!

日本政策金融公庫 国民生活事業 担当者への質問

●融資を決めたポイントは何ですか?

柏田さまは、最初に創業した洋服店を全額自己資金で行っていらっしゃいました。ご相談の時点ではすでに洋服店が軌道に乗っており、経営に悪影響を及ぼす心配はありませんでした。しっかりと経験を積み、計画的に準備されていたこと、また第二創業への熱意が感じられたことが融資の決め手となりました。

●第二創業時に、日本政策金融公庫 国民生活事業を活用するメリットを教えてください。

公庫では、第二創業されるお客さまに、「新事業活動促進資金」という制度をご用意しています。柏田さまのように「洋服小売」から「自転車小売」に経営の多角化をされる場合や、業種を完全に転換する場合にも通常の金利より低い金利でお使いいただけます。第二創業をお考えの方は、是非、公庫にお問い合わせください。
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