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立ち止まる勇気


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私は宮城県石巻市の出身で、家族は今も石巻市在住です。
中でも、私の弟は、地震で破損した水道管の敷設や修理に日々汗を流す、市内の管工事業に従事しています。先日帰省した際に、そんな弟と二人で話す機会がありました。

弟は、復興需要から、建設業は毎日忙しく体力的には大変であるものの、ものをつくるという現在の仕事にやりがいを感じているとのことでした。
そして、将来的に独立したいという熱い想いを語ってくれました。

確かに、将来独立して事業を営みたいという志を持つことは大切です。
しかし、志だけで事業を立ち上げること、そして維持していくことは難しいことでもあります。やはり大事な家族ですから、しっかりと創業時のこと、創業後のことを思慮するように伝えなければと思いました。
そういったこともあり、私は弟に創業の大変さ、そして社長になることで伴う苦労について説明し、もっと経験を積んで技術と人脈を得たうえで創業するよう話した次第です。

もちろん家族だからという面もありましたが、創業支援という側面から見ても、「やみくもに創業を後押しすることだけが創業支援ではない」というのが私の考えです。
創業に適しているかどうかというのは、創業者の技量があるかというのはもちろん。創業の準備度合いから判断して、現時点で事業が成功する可能性が低いと見込まれれば、創業の延期や取りやめを選択することも必要であると思います。

弟の場合は、私の考える創業支援の基準には到底達していなかったのです。
状況としては、技術、経験、人脈、自己資金のすべてが不足していました。
創業というと、自己資金をどうするかというところに目を向けられがちですが、資金だけでなく経験や人脈などが揃ったうえではじめて創業の計画立ての段階になると思います。
弟の場合は、創業計画書作成以前の段階であったのです。

弟と話した際にもあったように、弟は、復興需要というチャンスだけをもって創業を考えていたようです。
確かに、せっかくのチャンスを掴めるか掴めないかというのは雲泥の差です。
それだけ時機を見極めるのは重要なことでもあります。

しかし、いくらチャンスをつかんでも、チャンスをものにするだけの要素がないと事業を成功に導くことはできません。
例え創業できたとしても、事業を維持するのは難しでしょう。
せっかく舞い込んできたチャンス、時機を逃さないよう普段から準備を怠らないことが、事業成功のための第一歩ではないかと思います。


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